チェック項目 | 一般的条件 |
割れ・破損・浮き | 防水処理ならびに補修がしてあり、仕上塗材の仕上げに支障のないように下地調整されていること。 |
不陸・目違い | 仕上塗材の種類・厚さ・仕上りの程度などにより、許容できる範囲に処理されていること。 |
不純物の付着 | 下地は清浄な面とし、塵埃・油脂・錆ならびにモルタル・コンクリートのこぼれなどが付着していないこと。 |
下地の強度 | 十分な付着性を得るために、仕上塗材以上の強度と剛性を有していること。 |
下地の乾燥・pH・水分 | 仕上塗材の種類に応じ、適応できる条件(含水分・アルカリ度)に管理されていること。(EX、含水率10%以下、pH9以下) |
取り付け金物の防錆 | 木ネジ・釘類は亜鉛メッキなどで防錆処理がしてあること。 |
項目 | 処理 |
材面の平坦化 (素地研磨) |
家具材 下研磨:No.80〜No.120のサンドペーパーで材面の平坦度を出す。 上研磨:No.150〜No.180のサンドペーパーで下研磨面を補正する。 建築材 No80〜No120のサンドペーパーで研磨する |
汚れの除去 | 機械油・手あか:揮発油・塗料用シンナーでふき取る。 接着剤残留・しみ:温湿布をあて、No.120〜NO150のサンドペーパーで研ぎ、削りとる。 |
やにおさえ | 軽度のもの:節止めラックを塗布する。 強度のもの:ウレタン系やに止めシーラーを塗布する。 |
穴埋め | 埋木、あるいはパテで埋める。 |
項目 | 処理 |
錆の除去 | 1種ケレン:サンドブラスト・ショットブラストで赤錆・黒皮を完全に取り去る。 2種ケレン:ディスクサンダーなどで浮き上がった黒皮や赤錆を完全に除去する。 3種ケレン:電動工具を用いて発錆部や劣化した塗膜は完全に除去する。活きた塗り膜は明荒らしをする。 4種ケレン:手工具で発錆部や劣化した塗膜は完全に除去する。活きた塗り膜は明荒らしをする。 |
脱脂・汚れの除去 | 揮発油や洗浄用シンナーで洗浄する。 |
項目 | 処理 |
清掃 | 素地調整に入る前に高圧洗浄を原則として行う。 |
水分・アルカリ分の調整 | 水分は10%以下、pH9以下とするが塗替えの場合はpHはあまり気にする必要はない。 |
よごれの除去 | よごれ、付着物、レイタンス(あく)、エフロレッセンスなどは、ワイヤーブラシ等で除去する。 |
巣穴・豆板 | ワイヤーブラシ等で脆弱層を除去して、軽量モルタル等をコテでコテむらがないように地付けする。 |
不陸 | サンダーがけにより平滑にする。必要に応じて軽量モルタル等で不陸調整をする。 |
目違い | サンダーがけを行い、軽量モルタル等で平坦にする。 |
欠損 | 軽量モルタル等で埋め戻し・整形補修をする。 |
ひび割れ | クラック巾が約0.5mm以上のひび割れについては、VカットまたはUカットののち、シーリング材・軽量モルタルで埋め戻す。微細なひび割れはセメントフィラー等で刷毛引き処理で処理する。 |
鉄筋爆裂部 | 欠損部をはつり取り、鉄筋の錆をとる。防錆材処理をして、軽量モルタル等で埋め戻す。 |
フィーラー処理 | 塗装面全体をフィラーを塗布して、平滑にする・防水性を高める。近年は微弾性フィラーを塗替えでは使用することが多い。 |